2016年4月30日

第二子が生まれました。



暫くの間、心の整理ができずにいましたが、ようやく気持ちが落ち着いてきたので、これまでの気持ちを綴りたいと思います。

少し前に、第二子の次男が切迫早産で1kgにも満たない小さな体で生まれました。



* * * * *


私は新居に引っ越してから暫くの間、原因不明の高熱が続いていました。内科にかかったりしていたのですが、熱は一向にさがらず。そして、ある朝、激しい腹痛で目が覚めました。

波のある痛みやったけど陣痛ほど痛くないし、前駆陣痛かなと思い産科へ電話をして直ぐに診てもらったら、「もう陣痛が始まっているから、今直ぐにNICUのある大きな病院に行く必要があります」と言われ、救急車で搬送されました。

搬送先でお薬を打ってもらって陣痛は落ち着いたものの、色々な検査をして、先生たちが行き着いた発熱の原因は、「子宮内の感染」でした。そうなると、お腹の赤ちゃんは、バイ菌にまみれたドロドロの羊水を体の中に取り込んでいて危険なので、一刻も早く出してあげましょう言われ、緊急帝王切開をすることに。そして、この週数で生まれた赤ちゃんが無事に退院出来る可能性は、70%だと告げられました。

何を考えていいのか全く分からず、ただただ涙が出るだけでした。正直、どうやって手術同意書にサインをしたのか覚えていません。

そして緊急帝王切開。出てきた我が子は本当に信じられないくらい小さくて、細くて。こんなまだ準備ができていない状態で生まれなければいけなかったことを許して。最後までお腹の中で育ててあげられなかったことを許してと、何度も何度も言ったのを覚えています。

次男は、小さいながらも手足をバタつかせ、ミューミューと可愛らしい小さな声を聞かせてくれました。しかし、やはりこれだけ小さいと自発呼吸ができないので、すぐに挿管されて、NICUに連れて行かれました。

私はその後も発熱が続いていたので、2日間は次男に会いに行くことはできなかったのですが、小児科の先生のお話では、心臓もよく動いているし、脳内出血も無いし、自発呼吸も見られるし、頑張っていますよ、と。でも取り敢えずは、生後3日間を乗り越える事を目標にしましょう、それが乗り越えられたら1週間、そして1ヶ月。小さなハードルを乗り越えて行きましょうと。

たったそれだけしか前を向く事のできない小さな命…。私はなんて事をしてしまったんやろう。今回はマイナートラブルが多かったのに、なんでもうちょっとゆっくりできへんかったのか。なんで、赤ちゃんのためにできること全てをやらんかったのか。手術の日の夜は麻酔の影響でうつらうつらしていたけど、2日目からは後悔ばかりで、夜は一睡もできへんかった。

1週間の入院はとても辛く、私がいた部屋は、みなさん赤ちゃんがNICUに入っている方か、これから帝王切開を受ける方で赤ちゃんはいないお部屋だったのですが、やはり産科なので赤ちゃんの声が聞こえてきます。その度に、うちの子もあんな風に元気に産声をあげるはずやったのにって涙が溢れました。とてもおめでたい事なのに、そんな風に考えてしまう自分が情けなくて惨めで、小さい人間に思えて。

昨日まではお腹の中で元気に動き回っていたのに、これからどんどん大きくなるはずやった私のお腹の中には、もう息子はいない。それを受け入れるのに、かなりの時間がかかりました。痛み止めにロキソニンを出された時も、昨日までは妊婦やったから、こんなにキツイお薬は飲めなかったのになって思ってまた涙が止まらなくなった。

ようやく息子に会いに行けた日、挿管され、体に沢山のチューブがついた姿を見て、また涙が止まりませんでした。こんなに小さく産んでしまってごめんね、こんなに小さく産んでしまったがために、あなたが苦しむことになってごめんね。ごめんね、ごめんね、ごめんね、それしか言われへんかった。

それでも少しずつ時間が経って、息子はまず3日目のハードルを超えて、1週間目のハードルを超えて、1ヶ月目のハードルも超えて、母乳も少しずつ飲めるようになって、体重も少しずつ増えて、そんな小さな成長を見て、私も少しずつ心が落ち着いて来ました。

旦那くんは立派なもので、手術が決まってからは、少し楽観的過ぎへんか?という程の落ち着きようでした。最近は医療が発達してるから大丈夫。超未熟児で生まれても、元気に育つ子はいっぱいいるよ、って。普段は心配性のくせに、こういう時は立場が逆になるんですね。


後日分かったことですが、今回私の子宮と胎盤で見つかった菌はとても珍しいものらしく、先生たちも「どこでこんな菌に感染したのか」と不思議がっていました。恐らく1ヶ月前の虫垂炎の原因菌であり、虫垂炎の開腹手術、その後の麻痺性イレウスが原因で卵管を通り子宮内に侵入したのだろうというのが主治医の推察でした。でも幸い息子の血液からはこの菌は見つからず、羊水が触れた部分の細菌については抗生剤で対処できたとのことでした。息子が小さいながらも元気に出てこられたのは、「全てタイミングが良かったのでしょう、無理して妊娠を継続していたら息子さんはもっと危険な状態になっていたかもしれない」と言われ、そう思うと、私も少し救われました。



* * * * *


生まれてから1ヶ月間は、次男の状態が不安定で色々と心配なことがありました。でも次男は少しずつ、着実にハードルを越えて、立派に成長しています。体重も先生たちが驚くスピードで増えて、赤ちゃんらしい体つきになってきました。息子の生命力にただただ感謝するしかありません。

はじめて目を開けた日、はじめて小さな小さな手で私の指を握ってくれた日、はじめて泣き声が聞けた日、はじめてオムツを替えた日、はじめて抱っこできた日。普通に生まれていたら一度に訪れたであろう「はじめて」がひとつずつやってきて、私たちもそのはじめてを迎えられる喜びを噛みしめています。

これだけ
小さく生まれているので、今後何があるかはわかりません。色々な問題に直面するかもしれない。万が一そうなったら、その度に心を痛め涙を流すんだと思います。でも今から何が起きるか先走って心配するのではなくて、今目の前で頑張っている次男を見ていたい。私は基本的には楽観的な人間です。なので次男のことに関しても、楽観的に考えると決めました。今後次男に何があっても、支えて一緒に生きていく。私たちが次男のためにしてあげられることは、それだけだと思っています。

こういう難しい状況でも、次男が誕生したことを純粋に「おめでとう」と祝ってくれる友人もいて、「そうやん!おめでたいことなんやん!」と思えることも増えました。次男は小猿にそっくりで、目が落ちてしまいそうなほどに大きくて、本当に可愛らしいんです。


* * * * *


今回の妊娠は「まさか」ばかりでした。貧血治療中の妊娠発覚、最強のつわりから始まり、まさかの虫垂炎手術、そして今回のまさかの緊急帝王切開。前回の妊娠が全く問題なく安産やったので、今回もそうなるものだと思っていました。

妊婦らしさを経験することなく終わってしまった今回の妊娠。お腹の大きな妊婦さんを見ると、「私もあのぐらいまで息子をお腹の中で育ててあげたかった」と、今でも胸が重く痛み、辛くなります。おそらく時間の経過と次男の成長が少しずつこの辛さを和らげて行ってくれるのかなと思います。

今回、改めて命を生むということは、奇跡なんだなと思いました。妊婦のみなさん、どうか、どうか、体を大切にして、お腹の赤ちゃんのことを一番に考えてあげて下さい。そしてみなさんに無事に元気な赤ちゃんが生まれますように。



* * * * *


今は、NICUに入院している次男に会いに病院に行く毎日を過ごしています。次男はあと1ヶ月程度で退院になりそうです。はやくおうちに帰ってきて欲しい。はやく夜も授乳で寝られへん!という日々を過ごしたい。はやく家族四人の生活をスタートさせたいです。

お兄ちゃんになった小猿も頑張っています。私が次男の面会に行く間ベビーシッターさんに預けていますが、このベビーシッターさんが大好きで機嫌よく過ごしてくれています。次男の存在は分かっていて、写真を見ると「⚪︎⚪︎くん、ちっちゃいねー」「⚪︎⚪︎くん、かわいいねー」と言っています。バタバタする毎日の中でも小猿は確実に成長していて、小猿にも沢山の笑顔をもらっています。子ども二人の方が私よりも何百倍も強くて、本当に励まされています。

そして旦那くん、旦那くん。彼無しでは、私は悲しみと罪悪感に押しつぶされていたと思います。本来彼は繊細でストレスに弱いけど、今は私をしっかりと支えてくれています。信じられないくらいに前向きで、疲れていても会社帰りに次男の面会に向かい、とても愛おしそうに次男に話しかけています。ありがとう。ほんまにありがとう。そしてごめんなさい。



* * * * *


と、今はこんな心境です。自分の気持ちの整理のためにも書きました。長々と読んでいただいてありがとうございます。

は比較的落ち着いてきましたが、不安にかられる日もまだあります。次男への申し訳無いという気持ちは一生消えないのかもしれない。正直わかりません。でも旦那くん、子どもたち、実家の家族、ノルウェーの家族、そして友人にも、支えてられ頑張っています。どうか、次男が元気に成長できることを一緒に祈っていて下さい。

次男くん、誕生おめでとう。お母ちゃんとパッパのところに生まれて来てくれて、ほんまにありがとう。お母ちゃんはあなたが愛おしくて愛おしくて。これからも少しずつ、一緒に成長していこうね。




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6 件のコメント:

  1. 次男くん、おめでとう!
    優しくて強いママ、頼もしいパパ、可愛いお兄ちゃんに囲まれて元気に大きく育ちますように!

    時々blogにお邪魔させて頂いてるものです。
    我が家の次女も原因不明の発育不全で色々なことを背負って産まれてきました。私も最初は自分を責めたり、色々な感情に振り回されてどうにかなってしまいそうでした。娘は元気に1才半になりました。他の子より成長は遅れていますが、もうそんなことは気にならなくなりました。どんな状況でも子供は幸せを沢山くれる凄いパワーを持っていますよね。辛かった日々をすっかり忘れてしまった位の幸せを次女からもらいました。きっと大丈夫。元気になりますよ。

    ドイツから応援してます。
    退院に備えて今は夜ゆっくり休んで下さい。
    ふたり寝かし付け、結構大変ですよ(笑)

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    1. とても励まされるコメント、本当にありがとうございます(涙)
      まだまだ不安定で涙が止まらない日もありますが、次男が家に帰ってきて思う存分抱っこできる日が来ると、今の不安なんて吹っ飛ぶのかな…なんて思ったりしています。私も次男が1歳半になる頃にはまうすさんみたいに思えるようになるのが目標です!

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  2. ご出産おめでとうございます!
    男の子2人、うちと一緒ですね(^^)

    まだ病院通いの日々とのこと、小猿君を見ながら大変なことと思います。
    でもでも、旦那さんも小猿君も頼もしいですね!
    1日でも早く次男君が退院し、家族一緒に暮らせるようになりますように。

    兄弟二人が遊び回る日が楽しみですね。
    男児2人はパワーが凄くて大変でもありますが。笑。

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    1. ありがとうございます!
      男の子二人がいいなーと思っていたので、とっても嬉しいです⭐︎
      長男が一気にお兄ちゃんになった気がして、次男がおうちに帰ってくるのがとても楽しみです。

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  3. 遅ればせながら、ご出産おめでとうございます。今までコメントしたことなかったので初めまして、なんですが、同じ大阪出身で国際結婚なので勝手に親近感を持って以前からちょくちょくブログ覗かせていただいていてました。うちも男の子2人で(13才と15才)、長男は35週で破水して帝王切開で産みました。SPD(センソリープロセシングディスフンクション)でセラピーに行ってました。知らなかったんですがプリミーによくあるそうです。病院ではプリミーの退院後のことまで詳しく教えてくれなかったので手探り状態でした。赤ちゃんのとき抱っこされたり触られたりするのが苦手な子で、変なの、と思ってたら10年くらいしてから次男のクラスメートのお母さんと話しててやっとわかった、という苦い思い出があるんです。この人がそのお母さんなんです。http://www.nurturedbydesign.com/en/about/index_about_yamile.php
    ヤミールの赤ちゃんもプリミーで、しかも病院が洪水になるという大変な思いをされたんですがその経験を元にザッキーというお母さんの匂いのする重し手袋(?)を世界中に送り出しています。プリミーがちゃんと成長する手助けをしてくれます。ぜひ参考にしてみて下さい。

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    1. コメントと貴重な情報ありがとうございます。
      未熟児特有の疾患ってとても多いですよね。今まで聞いたこともなかった病気について色々と調べることになって、精神的にも大変です〜。

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